パキスタン12 カラーシュ谷へ~無茶振りで英語の先生になる
パキスタン12 カラーシュ谷へ~無茶振りで英語の先生になる
2018.10.4~12
翌日起きたのは8時!12時間も寝てた!
昨日いただいたくるみは朝のうちに全部割って、中身だけ取り出してカサを減らした。
今日はルンブールをまわる。マイSPは今度も違うおばさんのお家に連れて行ってくれた。
木の実を出してもらったんだけどこれがなんなのか分からなかった。松の実?椎の実?美味しかったなこれ。
ホテルに戻る途中で宿のオーナーさんと学校の先生に会う。
学校くる?と誘われたので二つ返事でお邪魔することにした。
各クラス紹介してもらい、写真は警戒を解ける先生にお願いしてカラーシャの子どもたちに挨拶をしていた。
すると、いきなり、オーナーさんから先生やる?といわれ、は?と振り返ると、彼は子どもたちに何やら指示を出している、科目変更の指示だ…え、英語の授業ー!!私ネイティブじゃないんだけどー!
じゃ、あとよろしく、という感じで去って行ったオーナー。残された私は恐る恐る振り返ると生徒たちの目が全集中している。
この学校はプライマリースクールで、先生が各クラスに1人つく、というスタイルではないらしい、よくわからんが。だからカリキュラムとか気にしなくていいらしい、よくわからんが。
苦笑いでどうすればいいかわからずヘラヘラしていると、目の前の男の子が「王様と金のランプ」のページを開き教科書を差し出して来た。後ろの席から女の子が読んで!という。
とりあえずタイトルを読んでみると、いきなり復唱された、しかもかなり大きな声で。
そういうことね、英語の音読をみんなでしようって授業ね。
いやー、初めて読む物語、しかも英語、そして私は日本人。なんてカオスだ。
とりあえず、今ここで求められてるのは発音と、日本で言うところの句読点や間だと思い、自分が持っている英語の知識を総動員して続ける。脳みそのシワが増えたわよ…
また生徒のやる気がすごい。みんな一言一句聞き漏らすまいと、めっちゃ耳を傾けてくる。だからたまに間違えてSorryとか言うと、Sorryと返ってきちゃう。載ってない載ってない!教科書なんて見てないw
緊張したけどとてもいい経験をさせてもらった。
音読終了後、少し雑談して逃げるように庭に出る。するとお庭で小さい子達が勉強していた!
オーナーさんがここに来たのはボランティアで子どもたちを教えるためだった。
そのうち庭の中心で全生徒が円を描き何か歌いはじめた、真ん中には指揮棒ならぬ枯れ枝をもった先生が合図している。歌ではなく九九だった!全生徒で復唱することで覚えているのだ。
下校時刻に合わせて宿に戻り、帰りはカラーシャのSPにこれまたお土産のくるみをもらい、カラーシュ谷の分岐であり、チトラールの車が行き来するアユンまで送ってもらう、バイクで。彼もとてもナイスガイだ、24で3歳の子どもがいるから驚き!若いパパだねぇ。
チトラールまで車で帰って来たあと、本来ならSPを再びつけなくちゃならないけど、連絡手段もないし面倒だったので1人で宿まで歩いて帰りました。途中寄り道して買ったマンゴーシェイクは美味しかったなぁ。はやくチトラールも自由に歩けるようになればいいのに。
余談で、ここカラーシュ谷はルンブールに嫁いだ日本人女性がいらっしゃり、今回お家の裏を歩いてる時に偶然お会いしました。
バイクで日本人の女の子が来るって噂になってたから(噂になってたのか…!)心配してたのよ〜!とお声がけいただいた。なんでもバイク事故が多いそうで…今回は時間もなくお話を聞けなかったのですが、本も出されているので、そちらを拝読してからまた伺わせていただこうと思います。