Kumo-memo

備忘録&旅情報

3年越しの…いや、実は10年越し!敦煌

3年越しの…いや、実は10年越し!敦煌

2018.10.21~23

 


ついに、私が会社を辞めて今のスタイルで生きるようになったキッカケになった井上靖の『敦煌』の舞台に降り立った。ゾクゾクする

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1日目は莫高窟チケットを無事入手し宿も体当たりで部屋を確保し、

牛肉面を堪能して


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(ここのが1番おいしかった!)

夜市でフラフラして、果物屋さんでおまけしてもらって、


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あったか~いシャワーに感動し、ぬくぬくと眠った。


メインは2日目。いよいよ莫高窟

3年越しの夢、と思ってたけど、はじめにシアターで2本立ての映像(これがまたクオリティがすごいのだ!一本目の映画仕立てを見たとき、ああ、私ついにここまできたんだ…と少し泣いた。)を見たとき、実は大学で10年前くらいに莫高窟について勉強していたのを思い出した。

思えばその時が敦煌の存在を初めて知った時。友達と感銘を受けていつか行きたいね~なんて冗談で言ってた。だから、10年越しの夢、叶う。

まさかその時、10年後の自分が中央アジアからパキスタン、中国とバックパッカーをしてるなんて夢にも思わなかった。

本当未来なんてどうなるか誰にもわからない。


ビデオを見終わりいよいよ莫高窟まで移動。

日本語ガイド、まさかの私1人、お姉さんを独占!!これはラッキーだった。他に日本の団体待ってたけど来ないから行きましょう!と。おかげでめちゃくちゃじっくり解説してくれて、2時間はガイドしてもらったかな。すごく明るいお姉さんで楽しかった。


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内容に関してはかなり長くなるのでここでは書かないけど、とにかく仏教がいかにここに暮らす人の支えになっていたかがわかった。


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そして実はこの莫高窟に来る道で昨日敦煌市内へ向かうバスで一緒だったシンガポールガイと偶然会い、月牙泉・鳴沙山のチケット(三日間有効)を譲り受けていたのだー!(本当は初日に顔登録しなくちゃいけないらしいんだけど、よくわからずウロウロしてたら入れてくれた!)

夕日がおすすめということで急いで向かう。

砂漠は人人人!

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月牙泉は思ってたより小さく、よく見る写真の中の月牙泉のがよっぽど綺麗だった。

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とにかく目指すは頂上。ケチってみんなが使ってる砂よけカバーも使わず登る。思ったよりもスムーズに登れるし、降りる時も須走の時のように降りれるからそこまで必要でもないかと思うけど、数日間、しばらく靴も靴下も砂砂です。


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夕日は砂漠の裏側に沈んでいくけど、その後にオレンジの光が砂漠からほわーっと出ていて、他の砂山を赤紫に染めるのはとても綺麗だった。ふと後ろを見ると青紫の空に白い月がぽっかり上がっており、色んな砂漠の顔を楽しめた。


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これにて私の旅のミッションコンプリート。最大の目的は果たされた!

 


なんというか、感慨深くはあるけど、終わった感は全くなくて。

逆に敦煌に来たことで、もっと駆り立てられるものがあった。というのも、莫高窟併設の博物館、現在平山郁夫シルクロード展が開催されていて、そのコレクションを見ていて、まだまだ自分はやっとスタートラインに立てたところなんだなと感じたから。


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ガイドのお姉さんが、新疆の仏教美術はここに来る前の段階で、もっとインド色が強いといってたのもまた印象に残っている。

あーなんで見なかったんだ私!

 

今回は本当にさわりだけだし、どの国も全く違う視点で旅をして来た。

それはとても自由で楽しかったし、すべての時間に学びや気づきがあった。

そしてここにきて次に旅するとき、私は何かテーマを決めて臨みたいと強く思った。

 

日数的には2泊しかしてない敦煌だけど、私の中で莫高窟の存在はとても大きく、今度来るときまでにもっと予習して、もっと深い質問をしたい。

 

スカイブルーの秋空にすっかり黄色に衣替えした木々がよく映えた美しい敦煌、本日午後の夜行列車で蘭州へと去ります。

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