Kumo-memo

備忘録&旅情報

私らしい旅 続く道(おわり)

私らしい旅 続く道
2018.11.3

昨日の深夜に帰国して、始発で帰宅。

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久しぶりの日本、久しぶりの我が家。

 

日本に帰ってくるたびに未来都市にきたみたいですごくびっくりする!
昨日の空港の時点で、トイレが超きれいなことに感動した。
紙がある!流せる!洋式!
コンビニも品揃え、味、品質全て良し!だけど高いーーー!!日本高いよーーー!!!

 

トロントにいた時は1年近く離れていて、その時は帰国してすんなり元の生活に戻ったけど、今回はちょっと心が違うところにある。
なんとなく違和感がつきまとっている。
homeのはずなのに、なんとなーくゲストのような気分。旅先の一つのような感覚が続いている。

一週間もしたら慣れるだろうし、日常にだんだん戻っても行くと思うけど。


期間にしたら決して長くはない3か月。でも、だからこそすごく集中して行動して、たくさんのものを見て、刺激を受けて、多くのものを得た。

気持ちは途切れたと思っていたけど、心は依然として外に向いていて、今は小休止の期間に入っただけなのかもしれない。
だってもう次に行きたいところを調べてるもの!

 

3か月、5か国。
はじめこそ成功するのかわからないし、不安要素もたくさんあったし、それこそ心配もすごくされた。

だけど振り返ってみると、私は落ちこんだ日が1日もなかったことに気づいた。もちろんモヤっとすることだってそりゃ何回もあったけれど、ものすごく落ちる日は一度もなかったし、モヤっとする中にもいいことも絶対あって、毎日が本当に楽しかった。

旅先で起こることは必然というか、出会うべくして出会っていたんだろうなーと思う。
人に恵まれて、運とタイミングも揃って、刺激を受けて、全てが私にとって良い方向に動いていたこの旅。

私はspecial religionもないし、スピ系でもないけど、旅の神様がもしいるのなら、自分の決断をするときに常に背中を押してもらってたし、守ってもらってた気がする。

たくさんの人から暖かい気持ちをもらうばかりで、常に感謝の気持ちこそ持っていたけれど、私は何か返せていたのかしら。

だから、次のテーマは恩返しにしたいと思った。
その時はまたこのブログで共有できたらいいな〜

この数ヶ月、ブログを通してお付き合いして下さった方々に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。私のこの旅行記が、少しでも多くの人にプラスに動いてくれたらとても嬉しいです。

なお、これから紹介した国々へ行くことを考えられている方、これらの国の情勢は変化が激しく、数ヶ月後には全く異なる可能性もあるので、私の共有した情報はあくまでも参考程度でご理解ください!

それではまた会う日まで〜!

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中国の注意事項と移動と宿とアクティビティ

中国の注意事項と移動と宿とアクティビティ

[注意事項]

・トイレに備え付けの紙はないので、いつも持っている必要がある

・大概の宿はWiFiがあるけど、VPN通してじゃないとネット使えないので注意。セカイVPNは波があって使いづらかった(無料期間のみ利用)。VPN360というフリーアプリはかなり使えた。

・両替とATM利用は中国銀行Bank of Chinaでのみ可能

・電車は絶対にタバコ臭くなるから、ファブリーズなど小さいボトルなどで持ってると安心。もしくは予防のためにビニール袋に全部入れる。

・英語は若い子だと分かる場合が多い

 


[移動]

○(キルギスから抜ける場合)荷物検査所からウルグチャット

100元/人、1台400元が相場で乗合タクシー(2時間)

○ウルグチャット国境からカシュガル(2時間強)バスなら30元、タクシーだと1台120元。私の場合道で拾い直しがあったから10元プラス

○市内ーカシュガル

1元 28番バス(30分)

カシュガルトルファン

列車 硬座 163.5元 (15時間くらい)

(trip.comから取るとスムーズ。手数料が20~30元かかる。ウェブでとる場合予約番号が送られてくるので、スクショなどして切符売場で見せるとチケットをくれる)

2回目は硬卧 280.5元

(今回は窓口で購入、Trip.comでみるよりも安く、その差50元)

トルファン北駅ー市内

1元 202番バス (30分)

○ホテル近くの大通りから交河故城

タクシー行き20元 帰り50元 (片道20分)

バスでもいける往復1元 バス停からは歩き

○バスターミナルから吐谷村

行き ルクチン行きのバス18元 タクシー40元(90分以内)

帰り タクシー150元(60分ほど)

ここは1人だとヒッチハイクもできるので節約したかったり刺激が欲しい場合はバス乗り場からヒッチ。私は行きのバスで一蓮托生状態になったので5人でタクシー拾いました。チクショー!

カシュガルからタシュクルガン

タクシー乗り場まではバスで1元。タクシーは120元(150元といわれるけど相場は120)、偶然近くに大きめのバンが停まってて、聞いたら79元。一応タクシーなのでカラクリ湖でも5分くらい写真のために停車してくれる。(休憩入れて7時間)

○タシュクルガンからススト

スリーピングバス 225元。当日朝10:00前からチケット販売。11時にカスタムと言われるけど実際は11:30から受付開始。全員がイミグレ通過後、2台のバスにそれぞれ乗りこみ13:00頃発車。

○タシュクルガンからカシュガル

バス 65元。朝9時からバスステーションが開くので、そこで当日購入。10:00、10:30とバスがある。出発時間の20分前にステーションにいるのが好ましい。(恐らく時間前でも乗客が揃えば出発する)(7時間弱)

トルファン北から柳園南

高速鉄道 二等席 195.5元。めちゃくちゃ快適。(3時間強)

○柳園南から敦煌市

バン(バス)35元。駅を出て右にたくさん止まってるのと客引きが目印。(2時間強)

敦煌市内から莫高窟数字展示中心/敦煌駅/敦煌空港

専用バスで3元(莫高窟~30分弱 30分刻みの開始時間に合わせてバスが出発)

敦煌市内から月牙泉、鳴沙山

3番バス 2元(15分)

敦煌から蘭州

列車 硬卧 257.5元

○蘭州から夏河

蘭州駅から南バスターミナル 11番 1元(30分)

南バスターミナルから夏河75元(休憩込みで3時間強)当日販売のみ

○夏河から蘭州

夏河から南バスターミナル 76元+保険2元(休憩なし3時間強)前日購入可

南バスターミナルから蘭州西駅 129番 1元(30分)

○蘭州西から西安

高速鉄道 二等席 174.5元 (3時間強)

西安北から冲楼(城内)

1号線 4元(20分)

 


○崋山

西安北ー崋山北

高速鉄道 二等席 54.5元 (30分)

・崋山北から崋山旅客センター

無料バス2番 (20分)+徒歩 (10分)

・センターから北峰ロープウェイ乗り場

シャトルバス 片道20元 (15分)

・北峰ロープウェイ 片道80元 (10分弱)

※これはかなりトリッキー。アクティビティの欄に詳しく書いたので確認してください。

 


○城内から西安咸陽国際空港

钟楼駅から西安駅 2元

空港行きシャトルバス 25元(30分おきに発車 40分程)

 

 

[宿]

カシュガル

パミールユースホステル


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ドミ 6ベッド ホットシャワー WiFiあり 45-50元 洗濯可 英語△(翻訳アプリでどうにかやりとりします)

・水回りのにおいは少し気になる、お湯はすごい出る

・となりのシャシリク屋の匂いが上がってくるのでたまに廊下が煙る

・エイティガールのすぐそばで、オールドタウンにもすぐいける好立地

・スタッフの方は英語話せない場合は翻訳アプリで対応してる

・ベッドはかなり硬い!

 


トルファン

Dapユースホステル


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ドミ8ベッド ホットシャワー  WiFiあり朝食付き40元 英語○

・センターからは少し離れているけど、歩けない距離ではない

・雰囲気はすごく良い、常にキューバ、ボサノバ、ジャズなどの音楽がかかっていて、旅行者同士交流できる。

・朝ごはんは白粥、煮卵、包子2つ、美味しい。

・ツアーがいくつか用意されていて、そこで希望者を募っている。その他のダイレクションもきちんと説明されている

・なつこいゴールデンレトリバーと猫が二匹いる

・オーナーさんは親切、英語を話せるのがスタッフ2人だけだけど、どちらか1人は必ずいるので困らなかった

 

 

□タシュクルガン

○K2ユースホステル


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ドミ6ベッド WiFiあり ホットシャワー  有料キッチンあり  54~56元(ネット予約、直接の場合は60元)洗濯可 英語◎

・他にホステル特になさそう、みんなここに集まる

・かなり広いので予約なしで泊まれるけど、ネット予約の方が安かった。(中国の友達にとってもらったので、サイトによっては値引きなしかも)

WiFiは速め

・すごくタバコ臭い、特にロビー。服にすごい臭いつくので注意、他にもそこかしこでプカプカ吸ってるのは嫌だった

・パキ抜けやタジク抜けの旅人が集まる

・お湯が遅い時間は無くなるので出ない時があった

・スタッフはみんなすごく親切

※パキから戻ったときなんと満室だった!予約したほうが安心。私はスタッフの子と友達だったので従業員部屋で寝かせてもらった

 


敦煌

敦煌国際青年旅舎


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ドミ6ベッド WiFi速い ホットシャワー  40元洗濯可 英語△

・めちゃくちゃきれいなユースホステル。コモンスペースも広く居心地がいい

・シャワーがずっとあったかいし勢いも良い

・寝具一式とても清潔

・洗濯干すところが洗面所にある

・ホテルのオーナーさんはじめスタッフが親切

・ロッカーも1人ずつ部屋にあるし大きい

・ベッドに一台ずつサイドランプがある

 


□夏河(ラプラン)

○Yangkor Tibetan Homestay


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ドミ4ベッド WiFi速い ホットシャワー  45元洗濯可 英語○

・オーナーのドゥケさんはとてもいい人で英語も堪能

・ただ出かけてることが多いのでケータイで呼び出す必要がある(ドアに張り紙があるので近くのスーパーのお姉さんにお願いして電話してもらう)

・部屋にはロッカー付き

・冬場はヒーター、電気毛布が用意されている

・コモンスペースの居心地が良い

・冬場は水道が凍るためお風呂はドゥケさんちで頂く(ドゥケさんのお家は徒歩5分ほど)

・トイレは外にある

・個室はチベタン様式でとても雰囲気がある

・とても静かで落ち着けるすてきな宿

 


西安

○アリーユースホステル(写真撮るの忘れてしまった)

ドミ4ベッド WiFi速い ホットシャワー  ドライヤー 35元洗濯可 英語○

・ボスのスティーブンはすごい柔軟で英語も堪能なオーナー

・部屋は広め

・部屋にバスルーム付き

・コモンスペースの居心地がいい。毎晩映画が流されている。そこで食事や飲み物を注文することもできます。

・部屋でWiFi繋がるし速い

・猫がいる

 

 

 


[アクティビティ]

□吐魯蕃

・交河故城 70元

・吐谷村 30元

敦煌

莫高窟 200元 ※はじめの映像を見るときに受付で日本語訳のオーディオプレーヤーを借りてください。

・鳴沙山、月牙泉 110元(3日間有効)

西安

・大清真寺 25元

大慈恩寺 40元

兵馬俑 120元

・崋山

   入山料 160元 

   (往)北峰シャトルバス 20元 ロープウェイ 80元

   長空桟橋 30元

   (復)徒歩 + 北峰シャトルバス 20元

※ロープウェイは山頂乗り場で片道を購入すると倍取られるので、ロープウェイでの下山を考えている場合は往復券を下の乗り場で買ってください。(私は下りも同じ値段だと思ってたので片道しか買っておらず、登りはロープウェイ、下りは徒歩で登山道を降りました。登山道は北峰のみにあります。山歩きに慣れてなかったり膝や運動に問題がある人にはオススメできない結構ハードな道です)

・陕西歴史博物館 無料※パスポート要

最後の移動 ただいま!

最後の移動 ただいま!

2018.11.1~2

 


西安からは天津航空で、天津乗り継ぎで帰国。


西安からは天津は特に問題なし。

天津から羽田に向かうときがちょっと面倒だった。


まず国内線から国際線乗り換えだから一回荷物ピックがある。その時にずっと見守ってくれていたお守りがちぎれて無くなっていた…

役目を果たしてくれたんだなぁ。。帰ったらお礼参りに行こう。

そして心配してたようにバッグが裂けていた~!!!ザックカバーずっとしてなかったからなぁ、結果これよ。

次回からちゃんとつけよう。。


そしてターミナル移動に時間がかかり、さらに出国の時にパキのビザが引っかかり、これはビジネス?車で中国に入国したの?と聞かれたり、さらには記念~♪と3年前に押したマチュピチュのスタンプまで引っかかった。。め、め、めんどくさすぎだろ~!!!

搭乗時間ギリッギリに間に合って、どうにかこうにか東京行きに乗り込めた。


機内はガラガラだったので窓側に移動させてもらい、ずーーーっと外を見ていた。


変わりゆく景色。

離れていく旅路。

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中国ー韓国ー日本の上空を眺めながら、それぞれの光の明るさに違いがあるのを発見したり、今でこそ空を飛んでるけど、シルクロードの続き、終点の日本に向かっているのも感慨深かった。

 

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日本が見えた時、私の中に帰巣本能があることに気づいた。

とても、とってもホッとして、嬉しかったから。

帰ってこれた!!

 

到着後は感動ばかり。

いつも他の国から帰ると日本は未来都市だなーと感じる。


まず入国が自動認証になって超早かったこと(住民票の再登録にはスタンプが必要なので後で取りに行ったけど)、トイレがめちゃくちゃきれいなこと(洋式だし、便座消毒液あるし、紙をそのままながしていい!)、日本語が聞こえる(当たり前だけど違和感あるし、ついつい英語で話そうとしてる自分がいた)。

羽田の空港泊、多分どの国の中で1番安心だ。


ということで!無事帰国しました!!

3ヶ月、とっても楽しかった。

本当に、旅してよかった。


また近いうちにまとめ記事をアップします。

 

旅の終わり、そして続く

旅の終わり、そして続く

2018.10.27~11.1

 

1人の西安は道に迷いまくるし、つまらないなぁと思ってしまった。


歴史博物館はちょっと偏りがあって闇を感じもしたんだけど、これがこの国をよく現しているなぁと思った。文革のこととか書いてないしね。


早めに帰って屋上へ行って、おもいっきし浸って旅を振り返ろうと、ミスチルの終わりなき旅を聴いていたらめちゃくちゃ涙が流れてきた。

たった3ヶ月。されど3ヶ月。

ここまで本当に、沢山の出会いがあって、多くの気づきや学びがあって、何度も何度も人からのサポートがあって、常に感謝を心に歩んできた。

それももう明日で一旦終わり。

涙を流したことで幕引きができた。


実は心はもうだいぶ前から途切れていて、頭は故郷日本へと切り替わっていた。

思った通り、集中が続く期間は3ヶ月。これが私にとってベストだった。

でも一方で、本当に帰る、という気持ちでもないから不思議。

これで終わりという気が全然してない。

期間こそおくけれど、私はまた旅に出ると思う。


最後の最後まで、旅の神さまがくれたギフトは出会いだった。同室の女の子はとても朗らかな子で、過ごした時間こそ短くても、いい友達ができた。


あとは日本に帰るだけ!

お家に帰るまでが旅だからね!

待ってろ羽田ー!

 

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ラプランで見上げた月は満月だったのに、今日見上げたら半分になってた。はやいなぁ〜

 

 

 

 

西安② 崋山でアクティビティ

西安② 崋山でアクティビティ 

2018.10.27~11.1

 

中国五山、崋山にも行ってきた。

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天気は午後になるにつれどんどん晴れて広がる青空に、白い岩肌と紅葉した木々がとても絵になる。


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山登りといっても全然土がなくて全てコンクリの階段。上に行くためのロープウェイもある。


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そしてこの崋山の最大の目的は長空桟道

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私は高所恐怖症じゃないし、結構スリリングなのも好きだけど、本当にここは怖かった…死の影を感じるくらい(笑ってるけど!)

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あるポイントが本当に怖くて、あ、これきっつーと思ってるのに、前のおじさんたちはめちゃくちゃ早い!そして途中にいる係の人に急かされる。リャンガ リーベン!!(あと日本人2人ー!)と。やめてくれ、冗談抜きで怖いんだから!

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仕組みとして、桟道トライができるのは一度に一定の人数のみ。その団体の往復を待って(通り抜けできないので戻ってこなくちゃならない)次の団体が出発。タイミングによってはかなり待たなくてはならない。だから早く行動しなくちゃいけないんだけど、私たちが1番最後だったから係の人は早くしろって煽るよね。おかげで写真はすごい取れたけど。

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このおじさんら本当すごかったわ…革靴なのに。

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そしてここがピークだからロープウェイで下山しようとしたら、なんと下で買うチケットの2倍もするのだ!!下山の片道が往復と同じて!!ばかやろー!!(計画では北峰ロープウェイで登り、西峰ロープウェイで下りる予定だったので往復チケットは買ってなかったのだ) このガメツさにカチンときて、徒歩で下りることにした。

 

登山道がある北峰から下りる…行きのロープウェイの中で下を見て、結構ハードそうだね~なんていってた道をまさか自分が降りて行くとは…しんど…断崖絶壁のはしごのような階段を横目に、とばして階段を駆け抜ける。


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私達は山に登るので身のこなしがわかるけど、途中で会った何人かの下山者はみんな恐る恐るという感じ、それくらい道としては怖いし、本当はお勧めできない。

日没のタイミングも考えてほぼタイムアタックしてたしかなり集中してたからあまり余裕はなかったけれど、谷の底から見上げる紅葉や山肌は迫力があってとても綺麗だった。


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下山後駅で久しぶりの中国人の割り込みにイラつきながら西安に戻った時にはヘトヘト。

だけど、気持ちのいい疲れだった。


そしてここまで一緒だったまさしさんとは今日でお別れ。

たくさん面倒見てもらってお世話になりました。まさかキルギスでの出会いがここに続くとは思ってなかったなぁ。

旅は出会いなんだと再確認した日々だった。

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西安① シルクロードの始まりと終わり

西安シルクロードの始まりと終わり

2018.10.27~11.1

 


西安シルクロードをテーマにした旅人にとっての始点であり終点である場所。

私の場合は中央アジアパキスタン、新疆から来たので西安は終着点となる。

そしてこれが私のゴール。安定門。


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感動は…実はしてないwというか出来なかった。

私の感覚としては、中央アジアからきたキャラバンの気分だし、西安はとても大きい都で人種も漢族が多く、なんだか私はおのぼりさんみたいで、ひたすらアワアワしていた。ひえー!大都会だー!!


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これがもし反対から行っていればまた感想も違うんだろうなぁ。

 

城内は钟楼を中心に南北を境に東に漢族、西にウイグル人の町があり、西側の方が食べ物がたっくさんあってとても楽しい。

ついた日がちょうど土曜日だったのでぐっちゃぐちゃを体験できた。筋によって値段が結構違うのは、どこの観光地も同じなんだなぁ。


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モスクはこんな形になってしまったのか…と衝撃を受けたし、


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三蔵法師が持ち帰った経典を納めた大慈恩寺は説明書きが中の仏像と違ったり、上の看板のフォントがバラバラだったり、なんか雑すぎて別の意味で楽しかった(夢象受孕の英訳がdreaming elephant and getting pregnant. なるほどなぁ)。

 


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三蔵法師の歩んできた道と自分の道を照らし合わせてみる。結構かぶってたんだなぁ。


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その時と今じゃ比べられない苦労を乗り越えた玄奘三蔵。その時なぜか旅の大先輩と彼を位置づけ(失礼だけど、なぜかそういう気分だったのだ)持ち帰った像をお土産としてみると、なんだかすごく親近感が湧いたのだった。


そして兵馬俑!これは本当に迫力があった!顔や体格もぜーんぶ違って、頭の装飾も異なるからいろんな民族がいたことを感じられた。まだ発掘とか修繕中で全て見られるのはどれくらいかかるのか…

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日本でもみたことがなかったし、人生で一度見ておきたかったから、やっぱりズラッと並んでると見応えもあった。

自分と同じ顔があるかも~という紹介があるけど、そこまで中に入れるわけじゃないから見つけるのは無理だろう。

だけど、こういう人いるな~という馴染みのある顔や姿ばかり。


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そして今でこそ土色だけど、実は色がつけられてたのも初めて知った。ものすごい時間と労力がかかっただろうなぁ。


ここでは西安特有のご飯も楽しめる。

ビャンビャン麺!ビャンって漢字になんでしたんだろう。変換しても出てこないんだよな。


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これは牛肉泡馍。

渡されたバンズをちみちみチネってこれをスープと具と炒めて出来上がり。これもなんでちねることを考えたのか。


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ワンタンはすごい美味しかった、ほんと、エビとか入っててサイコー。

 

当たりハズレも結構あって、奥が深いなぁと思った。

そして私がハマった肉夹馍

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めちゃくちゃ美味しい!店によって味が全然違うからいくつか回ってみた。

と、西安めちゃくちゃ楽しい!!そして今回もまさしさんがいるので一度も地図を見ずに頼りっぱなし。

いつの間にか、私の1人で旅行する感覚は途切れていた。

西安、1人よりも2人以上で旅した方が絶対楽しいと思う!

 

 

チベット仏教に触れる ラプラン寺

チベット仏教に触れる ラプラン寺

2018.10.24~27

 


敦煌からの、タバコ臭くて寝づらかった寝台列車から解放されてたどり着いた蘭州。

3ヶ月ぶり!キルギスぶり!まさしさんと合流!!ここから日本まで1週間一緒に旅します。そしてもう私はこの地区を知っている彼について行くだけ…考えることを放棄しました。


バスターミナルへすぐ移動して目指すは夏河。ここはラプラン寺があり、チベット仏教に触れることができるのだ!!

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バスに揺られ3時間ちょい、たどり着いた町にはお坊さんやチベット民族のお洋服を着た人や回族の人が。


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ここはまだ漢族の入植が進んでおらず、とても静かで平和でのどか。そして看板にはチベット文字

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ついた瞬間に好きになった。


まさしさんに、お坊さんと目が合ったら手を合わせるか両手の平を上に向けて挨拶することを学び、実践するとニコッと微笑んでくれた。嬉しい!

町もそんなに高い建物がなく、標高が高いので雲の距離が近く感じる。

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見て!チベットのお洋服。女性のベルトは珊瑚を使っているみたい。黒いお洋服に珊瑚の赤や翡翠の緑がよく映える。髪は長い三つ編みにして後ろで1つにまとめてる。

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どことなーく、カラーシャに共通点を見つけて、関係性があるのか調べたくなった。


ここはとても親日で、私たちが話してる言葉や態度を見て、どこから来たの?日本人?と聞いてくれたり、私の拙い中国語を根気よく理解してくれようとしたりする。

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(このおばちゃんと仲良くなって最後ヨーグルトもらった)

コミュニケーションを取るのがとても楽しかった。

 

特にお寺では、本当は撮影禁止のところや入れないところも、日本人だとわかると撮っていいよ~入っていいよ~と招き入れてくれる。


なぜこんなにここのお坊さんや信者の人が親日なのか、これは日本仏教がチベット仏教と近いことと、チベット仏教が迫害されていた時にそれに強く抵抗し守ろうと動いたのが日本仏教協会だったことが大きいのだという。

今回は私1人ではなく、合流した仏教の専門家・Masashi氏がたくさん解説してくれるので理解がとても深まった。知らないことばかりだ!ありがとうございました。

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(砂埃を叩く図)


ラプラン寺はとても静かで、風が吹くたび鉦の音がカランカランと鳴り、裳がシュルシュルと揺れ、それはとても神秘的な光景だった。

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ロウソクはヤクのバターを使っているので、お堂の中は発酵バターやチーズのようなにおいがしている。

 

これはマニコロと言って、一回まわすとお経を一回読んだこととなり、これを信者の人はラプラン寺の周りに沿って進む。


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また、ストゥーパを時計回りにみんな歩いたり、五体投地というやり方でお祈りをする。


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本堂で行われるお昼の読経の時間に立ち会うことができた。中には沢山のお坊さんが座って修行しており、また入ってすぐの場所にすごく位の高いお坊さんが座られていた。

 

そして今回のハイライト!
翌日、印経院という、木版にチベット語でかかれたお経が収められた建物がたまたま開いていたので覗いていたら、中にいたお坊さんに入っていいよと言われたので足を踏み入れた。

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どこから来たか聞かれたので日本だと答えると、はじめ渋っていた写真撮影にも、おージャパン?なら写真オッケー。と、許可を出してくれたのだ!

(大切に保管されていて晒すものではないので写真は公開しないけど、かなり広い保管場所に大量の木版が並んでいた)

さ!ら!に!そのお坊さん、印刷所まで案内してくれたー!そんな内部まで入っていいの…??

中には沢山お経が手作業で半紙にすられていた。みんな真剣に、でもたまに目が合えばニコニコと、熱心に取り組んでいた。


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本来なら絶対に立ち会えない、特別な体験だった。

あの瞬間を忘れることは絶対にないだろう。


実は初日にこの刷ったお経を頂けることを知って、ぜひ手に入れたいと思っていたのだ。

それがこちら。

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かっこいいーー!!!!

ここでも、印経院で私達を受け入れてくれたお坊さんがお世話してくれた。

ありがとうございました。


ここは回族もいて、ムスリムのモスクもあるんだけど、ミナレットはこんな感じ。

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中国でモスクやミナレットをもつためには中華っぽくする必要があったり、文化が融合してこの形になったらしい。


みんなが平和に暮らしているここラプラン。

だけどあと数年後には漢族の入植が始まる予兆は現在の建設状況をみれば分かるし、すでに1年でだいぶ変化しているらしく、この素朴な雰囲気や景色が失われてしまわないか、とても心配。


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とっても居心地がよかったし、また絶対きたい。

もっともっと深く知るために、今度はチベット文字の知識をつけてこようと思った。