Kumo-memo

備忘録&旅情報

パキスタン18 シムシャールでクッチを見よう3

パキスタン18 シムシャールでクッチを見よう3

2018.10.13~18

 


いよいよクッチ本番16日。外を見るとめちゃくちゃ曇ってる、真っ白。そして風が強い。目の前の山には昨日なかった雪がうっすらついている。夜のうちに降ったんだなぁ。

確かに昨日の夜は星が全く見えなかったのだ。それを考えると予定を早めて来たことで星空も見えたし正解だったなぁと思った。

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本当は朝からずっとクッチが帰ってくる橋で待ってようと思ったけど、寒すぎてやめました。

だって普通常温なら固まるはずのないホホバオイルも凝固する寒さだもの。部屋の中でさえ!冷蔵庫のがあったかいと思う。そんなんで谷の方行ったら耐えられないと思い、昼前まで宿で待機。

 

朝ごはんの時に昨日クッチから帰ってきたコックさんと話した。最近のクッチは変わってきているようだ。前の記事の概要に追記すると、これは元々女性がメインで携わっていたらしい。家族と別れて女性が4~5ヶ月家をあけるので、戻ってきたときは母と子の感動の再会が繰り広げられ、ていた。つい10年前までは。昨今は男性がメインで女性はほんの一握りしか行かないのだという。時代の流れなんだなぁ。

 

今日は本当に寒い、東京の真冬並みだ。私はヒートテックとライトダウン合わせて6枚レイヤー着ていた。ヒートテックすごい。だけど、こんな寒いならワンランク上の極暖持ってくるべきだった。夏から旅を始めると後々秋とか冬頃に服が足りなくなる現象。

暖を取ろうとチャイを2杯頼む、甘いミルクティーが沁み渡る~

 

2:30、いい頃合いと思い橋へ行く。どこからか私を呼ぶ声が…ギルギットで意気投合したキャサリンだった。来てたのか、というか来れたのか!!どうやら彼女も1日あとに私と同じように車を乗り継ぎながらやっとのことで来たらしい。お互い大変だったね…

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(こどもたちはいつでも元気!)

 

すでに1つヤクのグループが通り過ぎた後だったけど、もう2つのグループが後ろに見えていた。

その前に牛の小さなグループがひとつあり、なんと脆そうな橋を渡ってくるではないか!牛の足取りは見ていてめちゃくちゃ不安になった。生まれたての子鹿のようじゃないか、牛なのに。めっちゃガクガクしてるよ!私もこの橋を渡ったけど、足場の板の隙間が開いている場所もいくつかあって、4足歩行の超重い彼らにはだいぶ酷だったんじゃないか。それにしても個体で性格が違うから見ていて面白かった。めっちゃ怖がっていたり焦っていたり、のんびり周りを気にせずいたり、牛も様々だなぁ。

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最後のグループはかなりの数のヤクを連れていた。目の前で川を渡る姿は迫力があった。明らか嫌がってるヤクを石や棒で追い立てると、こちらの岸まで頑張って渡ってくるのだ。いや、あれはもう渡るというより流されてる感じだ。仔ヤクとかそのまま流れてっちゃうんじゃないかってくらい。流れの速い川を必死に渡りきったヤクたち。おつかれさん。


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実はこの後にメインと言われている女性グループが山羊を連れて帰ってくるそう、だけど日が暮れてしまったので明日の昼前に来ることになったらしく、私は早朝便のジープに乗るので、残念ながら時間の関係で見られません。残念無念。

 

だけど、目的のクッチを見ることができて満足している。


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シムシャールの10月中旬ががこんっな寒いとは予想してなかったけど。もうブランケット4枚も使ってる、寝るときはダウン着て寝てるのにまだ足りない。オーナーさんの今晩は雪だーというのが現実になりました。


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(オーナーさんのお家で)

私は夏に日本を出てきたので秋を感じる暇もなくいきなり冬がやってきた感じ。明日下界に降りますがまだマシなことを願うばかりだー。

 

シムシャール、こののどかな感じ、私はすごく好きでした。


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ここで仲良くなった女の子の結婚式(来年の今頃)に招待されるというプチサプライズ!現実になったらとてもステキだなぁ。さよならシムシャール!

 

パキスタン17 シムシャールでクッチを見よう2

パキスタン17 シムシャールでクッチを見よう2

2018.10.13~18

 


朝目覚めて外を見て感動。ポプラが黄色だー!!!

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これをカリマバード で見たかったんだー!そして気づく、ここまで気温が下がらないと紅葉は進まないのだと。(体感0℃)

今日は青空が広がり天気も良く、朝から村歩きをした。

完全に色が変わっているわけではないので、黄色や黄緑、赤やオレンジの木々、白く雪化粧した黒い山肌、青い空とカラフルな光景が目の前に広がる。そこいら中に放たれている牛や羊と山羊が草を食み、聞こえるのは鳥の声だけ。そんな中を散歩したりぼーっと本を読む最高に贅沢な時間を過ごした。


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 どこでも子供たちはかわいいよ

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ランチを作るのに立ち会ったけど、シンプルなのに美味しいのは素材がいいからだった。お芋と人参は特に美味しく、味付けはカレー粉のみ。パキのカレー粉はいろんなスパイスが入っていてとても美味しい。

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またここは標高が高いので圧力鍋を使う。圧力鍋の偉大さを知る。

 

そしてこれ、ストーブね!ここで暖をとりながら料理したり談笑したりするのだ。おうちが小さいのは早く部屋を暖めるため。

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学校を訪問したときにクッチから電話きたからもう間もなくくるよ!と先生が教えてくれた。

てか電話て!電波入るのか!文明の利器はすごいなぁ。

 

クッチクッチ言ってるけど何か説明すると、夏の間パミール高原(パキスタンパミール高原タジキスタンではない。中国との国境近く)で、夏に中国近くの高原を上がってくるヤクと4~5ヶ月生活し、ミルクなどとり、秋になり大人ヤクが麓に戻るとき、仔ヤクを回収して村へ戻ってくるのがクッチ。仔ヤクは過酷な自然環境の中冬を越すのがかなり難しいらしく、村で人がお世話をしてある程度育てたら次の夏に再び人とパミール高原を目指し、そこで野生に戻るのだという。

クッチはmigrationという意味があり、人と動物が移動する。

 

15日は何組か降りて来て立ち会えた。長く離れていた家族が迎えに来たり、子どもたちがお父さんお母さんに、妻が夫に会えて、その顔には嬉しそうな笑顔が浮かんでいる。

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クッチの人の格好は本当に大変な道のりと生活だったと思わせる。1人女性のクッチと話してて、足元を見るとマムートの登山靴。いい靴だ!やっぱり靴は大事なんだなぁ。

 

ヤクのグループも、2つほどみれた。ヤクは力がすごく強いので男性が誘導にあたる。途中駆け出したヤクを必死に捕まえるその姿や西部劇のような激しさ。

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そのヤク、中国のタシュクルガンで食べられるけど牛みたいで美味しかったんだよな。

 

その間西遊旅行のツアーの方と出会い、情報を共有いただけてありがたかった。

 

帰り道にシムシャールのクッチに12年ぶりにイスラマバードから来たという男の子と会った。昔は村総出でクッチを出迎えてもっと盛り上がっていたけど、今は村人はそこまで迎えに行かないし、来てみたら日本人だらけでびっくりした、とショックを受けていた。

そうよね、期待して行ったら誰お前ら?だよね。

時代の変化によって文化も変わって行くのは仕方ないことだけど、彼の反応や表情からは寂しさを感じた。

 

夜は宿のオーナーさん宅へ暖をとりにお邪魔した。奥さんと姪っ子さんがいて、女3人で居心地のいい時間を共有できた。オーナーさんの家はおじいちゃんおばあちゃんのお家のような雰囲気で、チャイを作ってくれてついつい長居してしまう場所だった。


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パキスタン16シムシャールでクッチを見よう1

パキスタン16シムシャールでクッチを見よう1

2018.10.13~18

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(クッチのおじちゃん)

※今回は写真なしです。

 

クッチの情報はかなり前から仕入れていたけど、正確な情報が何かが全くわからなかった。

みんな言うことが少しずつ違う。そして少しの違いは、私の決断に大きく左右する。

その日に限ってアリアバードからシムシャールに行くジープが、違う場所で止まっていて、かつ乗客が私一人だからアリアバードまで来ないという。

なんだそれー!!どういうことだー?!

話は単純。そのジープはシムシャールからスタートしていて、その日はシムシャールからアリアバードではなく、手前のグルミットまでしか行く人しかいなかった。そしてアリアバードに乗客が私1人だけだった。ジープを動かすには最低7人は必要なんだそうだ。

だけどそんなことはその時はわからず、ただひたすら困惑していた。

するとジープ乗り場に居合わせたシムシャールからバイクで来たという男の子が見かねて状況確認と今できることを凄い勢いでバーっと調べてくれた。できる男だ…イシハック君。

どうやらここからグルミットまで行けば、そのジープがシムシャールへ戻るときにジョインできるという。

シムシャールにその日中に行くたった1つの方法だった。

混乱していたが、ええいままよ!と思いグルミットまで行きました、バイクで。

イシハック君の運転はレーサーのよう、運転上手なのがわかるのでそこまで怖くなかった。ただ、私は背中に10kgくらいの荷物を背負ってるわけで、バランスとるのには神経を使ったなぁ。お陰で背中が筋肉痛よ。

無事グルミットのジープ乗り場まで到着し、またアリアバードに戻るイシハック君にガス代をお支払(ここでも値切ってしまったけど、彼の親切を踏みにじるような行為だったと今深く反省しています…こういうモヤモヤって後まで引きずるんだよなぁ)してジープを待つ。

待てど暮らせど全然こないぞ。

レストランで待っていると近くのお店の人たちがお茶を飲みにやってくる。ヒマなのかいw彼らに相手をしてもらい待つこと3時間。

やっと来たジープにはシムシャールの人が8人乗っており、仲間に加えてもらった。

さあ行くぞ!と意気込み出発すること10分、停車。ATMによりーの、タイヤ交換しーの、さらに2時間待つことになった。

やっと出発すると車内でお菓子が配られる、遠足みたい。みんな持ってるものをシェアするのがここの文化、新入りの私もありがたく頂く。

2人学校の先生がいて英語を話せるのでコミュニケーションもスムーズだったし、乗客同士のワヒ語の会話も盛り上がっていて、文化に触れるいい機会だった。

夜のガタガタ道を行くジープはタジキスタンのワハーン回廊を思い起こさせた。決定的に違うのは車がジープなのでエンストせずそれなりのスピードで走りきれることだ。

出発して3時間半、夜9:30に宿に到着。寝るとこだったオーナーさんを起こしてチェックイン。オーナーさんに、普通ならジープは夕方着くのに(12時にアリアバードを出ると16時に到着できる)、どうしてこんな遅いのか聞かれたけど、私も知りたいよw

シムシャール、タイミングが合わなければめちゃくちゃハードル高い場所だと感じた。

夜はめちゃくちゃ寒い、村の標高は3000m超え、山間の10月中旬の夜、星空はとにかく綺麗で、この旅でみた中でも1位か2位の綺麗さ。パッと視線をずらした瞬間、強い光を放ち闇夜を駆け抜ける流れ星らしい流れ星が見れた。まだまだみていたかったけど、寒すぎて無理!その夜はブランケット4枚に包まれて寝ました。

パキスタン15 ただいまフンザ

パキスタン15 ただいまフンザ

2018.10.13~18


ギルギットからカリマバードに帰ってきた。

前に長く居ただけあってホッとする。

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宿はハイダーイン。ドアを開けるとオーナーさんが髭剃りしてたwこちらを振り返って、あれ!おかえりー!という反応。ただいま!部屋空いてる?と聞けばある部屋を指差しオーケーサイン、あとは自分でやってー、というように髭剃りを再開しだした。

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(オーナーさん )

その部屋は私が以前9日間滞在した「いい部屋」だった。勝手にカウンターから鍵を出して部屋へ入る。お湯もしっかりあったまっていて、これからの旅のために湯浴みと洗濯を済ませる。

 

ここに帰って来たのは紅葉を見るためだった。が、期待してたよりは色は変わってなかった。10日前よりすこーし黄色が増えたかな?

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お気に入りの場所を歩いて行く。ポログラウンドでバレーボールのようなスポーツが行われていて、応援団も来ていて盛り上がっていた。スポーツの秋だなぁ。

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ここは適当に歩くのが一番楽しかった。歩くたび、こんな道あったのか、と発見があるし、行き交う人々とのちょっとした会話が楽しい。


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ちょうどリンゴのシーズン!

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ここで知り合いや友達ができたのはとても嬉しいし、また絶対訪れたい。

今度は母を連れて。

 

パキスタン14 目指せギルギット!~ベシャームそしてギルギット

パキスタン14 目指せギルギット!~ベシャームそしてギルギット

2018.10.4~12

 


翌日、朝7時にPに迎えに来てもらいシェアカー乗り場へ。ここでもPが半額に近いお金を負担してくれた…なんて国だパキスタン。さらに昨日ティマルガーラからミンゴラに一緒に来たアラジンに出て来そうなリッチな商人(仮にブーと呼ぶ)が私の面倒を見てくれるという。ありがとうございます。

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右側がブー

 

ミンゴラからベシャームまでは2~3時間、順調に行くかに見えた、がゴールに差し掛かる直前で問題発生。


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(道中の風景)

場所はカローレというところ。ここで警察に止められ、私とドライバーは警察署に連行。ボスみたいな人に、君のSPはどこ?と聞かれ、いません、と答えたら、これまでのチェックポストで何も言われなかった?NOC持ってる?と聞かれ、何にも言われてないしNOCてなんですか?(NOCは政府から発行される証明書)と言ったら、めっちゃ渋い顔して、Oh, that is a big problem と。君はまず外国人で、一人で、女性で若い。ここは治安が悪いからSPが必要なんだよ。と。雲行きがあやしい。ベシャームは目と鼻の先なのに。送り返されても困るなぁ。と困惑している間にボスはどこかに電話している。数分後、次からは気をつけてね!と言われ、私とドライバーのIDを登録して終わった。かに見えた。

しばらく走っていると横から警察車両が来て止められた。今度はなんだと思ったら、私だけ乗り換えて護送されることに。ええ…。後ろにはカラシニコフをもったコマンドが二人も乗っている。私一人だけのために。そんなに警戒する地域なのかここ…自分の無知加減に呆れた

 

ものの10分でベシャームまで到着。そこからさらに別の車でギルギットを目指す。この車、リッチ商人ブーが事前に押さえていてかつ私のスポットも話がついていた。途中のランチ休憩はブーが全部出してくれた。


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すごいぞ…ありがとう!その後何回か警察に止められるも今までほど大きな問題もなく、8時間強のドライブを終え無事ギルギットに戻ることができました。


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途中のインダスリバー

ちなみに、復路にかかった費用は行きの4倍でした。ひえー

 

ここで思ったのは、私がいなければ彼らはもっとスムーズに早くつけてたってこと。でも彼らは警察に止められるたび私を擁護してくれたり、不安そうにしてたら大丈夫だよと励ましてくれたり、嫌な顔を全く浮かべない。嬉しかったなぁ受け入れられてる感じがして。またもや見習いたい点がふえた。

パキスタン13 目指せギルギット!~ミンゴラへ

パキスタン13 目指せギルギット!~ミンゴラへ

2018.10.4~12


楽しかったチトラールの旅も終え、ギルギットへ戻る。

チトラール、何が楽しかったって宿!ここでやっと出会えたユキさんとの雑談、オーナーのファルークやスタッフたちとの交流や夜ご飯がとても楽しみだった。中央アジアでだいぶ落ちた体重も戻ったんじゃない?というほど、ご飯が美味しくてすごく食べてたのだ。


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さて、ギルギットへ戻るにはいくつか道がある。行きはマスツージを経由してめちゃくちゃ簡単に安くこれたけど、同じ道を辿るよりも冒険したいと思い、行きにギルギットで会ったフレンチガイに違うルートを教えてもらっていたのでそちらで行くことに。

名前だけだすと、チトラールーティマルガーラーミンゴラーベシャームーギルギット。何のことやらであろう、だけどこれをパキ人に言うと、一瞬表情が固まり、嘘だろお前クレイジーだな!という反応をされる。ほんとに、漏れなく。挙句、そこ行ったんだから、もう君一人でどこにでもいけるよwと言われる。

これは私の完全なるリサーチ不足。何人か旅人が実際に使ってる道、かつトラベルエージェントにも警察にも相談して大丈夫だよーといわれたから、いけると勝手に思い込んで行動したのがまあ甘かった。

実際は行けたんだけど。こちらの警察は管轄違うと全く話が通らない。連携なんてしてないわけ。だからいくら、あそこの警察が大丈夫って言った!なんて言っても、それは違うと一蹴されてしまう。思い返せばアメリカだってそうだったのに、なんでここは日本と同じような感覚で捉えてたんだろう自分。日本の警察って1つの大きな組織なんだなぁと改めて感じた。ーー話が逸れた。

ミンゴラーベシャームはかつてタリバンがはびこっていた地域で今は一掃されたものの、まだまだ完全に平和とは言い切れない地域らしい。


まずはミンゴラ編。ジャンクションのティマルガーラに行くまでに警察に何回か止められ、うち一回はSPいないのが問題だといって15分以上足止めされた。

結局持っていたパスポートとビザのコピーに、私は警察を帯同していません。と一筆書かされて終わった。ランチに立ち寄ったお店で、私は1人だけ女性なので別室に通された。んんん?何だかここはかなり保守的な地域だな?すこし違和感を覚える。

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次にティマルガーラからミンゴラを目指す。とりあえず大きな問題はなくたどり着いたものの、次の難関は宿探しだった。予算500~800で探すと、この地域はものすごくホテルがあるのですぐに見つかった。部屋も空いている。だけど断られる、というのは外国人が宿泊して何か起きても責任を持てないからだという。

んん??何軒回っても同じ答え、ラチがあかないので警察に行った。外国人はセキュリティがしっかりしている高い宿にしか泊まれないし、今まで感じてたようにここはめちゃくちゃ保守的な場所で女性の一人歩きは良しとしない、外を出歩くときは警察帯同しなくてはならない(チトラールと違うのはSPでなくてただのP)、かつ警察の管轄がかなり細かい町なので、私についてくれてるPの管轄外は歩けないということ。

超面倒くさいww

宿はだいぶ予算オーバーしていたものの、警察の口利きでディスカウント、さらについてくれたPが、これは我々のカルチャーだからこれを宿泊費にあてるといいよギフトフォーユー、とお金をくれたのだ!!

流石に現金を受け取れないし、私出せるし、と断るも全く折れてくれない。ありがたく頂戴しました。またもや警察にお世話になっています。

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顔メッチャ疲れてる…

落ち着けたのは20時。その後夜の街を歩くも、マーケットは金曜休み、そして今は木曜の夜、シャッターほとんど降りていた。


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おかまさんがいた!

Pのおじいさんがつい数日前に亡くなられて、お葬式のために親戚が集まっているとのことでおうちに招いてもらった。

めっちゃ女の人多い!!快く迎え入れてもらった。みんな日本人が来た!と興味を持ってくれるも言葉がわからないが、若い女の子2人が流暢な英語で通訳をしてくれた。

一体この家に今何人いるのかと聞いたら60人以上というではないか…

家族の結びつきもまた強く、みんな仲が良さそうなのがとても印象的だった。

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そこにいた方たちの一部!

彼が私についてくれたからこその出会いだったし、なかなか立ち会えるものでもないのでこの苦労した(次の日はもっと面倒だった)道のりを選んだことに後悔は一ミリもない。

 

ちなみに、私が外国人で、女性で、ひとり旅で、若(くみえるだけで実年齢そんなだ)い。この4つのリーズンがもうこの地域では完全アウト。ポリスに頼れるところは頼ろう!!この国はどこかの国と違って腐ってないから!けど女性にはあとから連絡がしつこくくるので覚悟して!不必要なら完全無視で。

カラーシュ谷の注意点

カラーシュ谷の注意点

 

・チェックポストが4ヶ所あるので、事前にレジストレーションカードをコピーしておくこと

・チトラールからポリスをつけなくてはならず、宿代交通費はこちらで負担とよく書いてあるが、ヘッドオフィスに確認したところ、ツーリストが負担する必要はなし。ポリスが自分で払うとのこと

・チトラールのポリスにはカラーシュ谷到着後に帰ってもらうことが出来る。その後はカラーシャのポリスがつく。

・宿代に関して、サイフラゲストハウスに関しては部屋はツインのみ。ツーリストが一人の場合はポリスも一緒の部屋で寝るので気にならなければ一部屋の料金のみ。ツーリストが2人の場合や、1人で部屋を使いたい場合はエクストラでポリスの部屋代を払う必要があるのかは不明。女性は気になる問題なのでよくポリスとオーナーと話してください。違う方法もあるはず!


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