旅のきっかけ③

きっかけ③はある人との出会いです。

はじめの仕事を辞めて、トロントへ渡る前の数ヶ月間、私は長野は白馬山荘にいました

元々登山は好きだったのですが、母に面白そうだと提案されたのが山小屋での住み込みバイトでした

山に住んでいると、毎日毎時間、山の表情が変わっていって、一つとして同じものがなく、どれも素晴らしい画が目の前に広がります
満天の星空、山々を囲み流れる雲海、色鮮やかな高山植物、日向ぼっこ中に鼻に届く爽やかな野草の芳香、目にしみる夕焼け、山を結ぶ虹、神秘的なブロッケン現象、窓を打つ暴風轟く雷雨、遠くで聞こえる落石の音、高い高度で冷える体に染みるキッチンのコンロの火
全てが心にじわ〜っと入ってきて、その時本当に素直に幸せだなーと毎日感じていました

同僚にも恵まれ、お互いが刺激しあい、心地よい空間がありました
その中で、一人、すごい女性に出会いました
何がすごいってその経験値！詳細は伏せますが普通そんなことある？！ってくらいのイベントに巻き込まれ、だけどいつも無事に乗り切ってしまう、すげーおひとです。
仕事と趣味で世界を周る彼女に、今まで一番よかった場所を聞いて、返ってきた答えがまさに私が考えていた場所、フンザだったのです
彼女はその後タジキスタンやウズベキスタンへも旅をしてたくさん情報をくれました

彼女は私から見て常に楽しんで生きていて、行きたい場所へ行って、人生をめちゃくちゃ謳歌している人だなと思います
歳は結構離れているのですが、人生の先輩としてかっこいい、憧れの存在です

私の稚拙な文章で彼女の魅力を伝えきれないのが悔しいですが彼女との出会いは、旅の具体的な計画に繋がる大きなきっかけでした