新疆 タシュクルガン②タジク族
2018.9.21~25
新疆 タシュクルガン②タジク族
今回ラッキーだったのは、到着翌日と翌々日にタジク族の結婚式があったこと。
ここは新疆でこれまでの町のようにウイグル族がいるのかと思っていたら、タジク族が凄く多い。彼らはタジク語と、若い世代は中国語も話している。
街を歩けば民族衣装を身につけている女性が多く華やか。この地域の人は赤を好んで着るし、花嫁衣装も真っ赤だった。
1日目は夜から始まり、花嫁の家で民族音楽が演奏され、踊りが始まる。
飛び込みで踊ってきましたw見よう見まねで。
応接間ではチャイが用意され、キッチンをのぞいたら羊肉湯といわれるスープをもらった。羊くせー!けど、思ったより不味くない…
ちなみに盛り上がってるのは親戚とゲストだけで、主役はこの場には参加しない。花嫁はある部屋に布団の中で白い布を巻いて籠っている。
2日目は昼から。庭で昨日と同じ音楽とダンスが行われる。
花嫁は着替えていて、凄くきらびやかな衣装(重そう)を周りの手で着せられていく。
最後はベールのような装飾で顔を隠す。
花婿がラッピングされた車で到着するとボルテージが一気に上がる。メインカーに続き10台くらい車で花婿側のゲストが乗り付ける。
彼らは花嫁のお家に音楽隊とあがり、式が行われるそう(これは一般客は見られない)。
しばらくすると、花婿と花嫁、付添人が出てきて、花嫁はここでお別れをする。
花嫁も周りの親戚や友人もすごく泣いていて(というか笑ってないのだ!寂しいという表情だった)、なんだかハッピーなイベントのはずなのに切なくなった。
花嫁は1週間は実家には戻れない決まりらしく、彼女の甥っ子は彼女が大好きなのに会えなくなるからずっとシクシク泣いていた。
今回中国は新疆でまさかタジク族の大切なイベントに触れる機会があるとは思わなかった。タジキスタンにいた時は特になかったのに。タジキスタンで聞いたパミール音楽を実際に生で聴くことができたのはすごく感慨深かった。
ほかのタジク族のお家にもお邪魔したところ、ユルトは立っているものの定住型ユルトで、冬になったら横に立っている普通の家に移動するのだという。
タシュクルガン、とても小さいけれど他にも拝火教跡地があったりと興味深く、ただの国境の町ではなかった。
そしてみて!この自然!!
すごい~内モンゴルに似ているらしい。
キルギスとはまた違った牧歌的風景。
金草灘ともいわれていて、まさに金色の大地がずーっと奥まで拡がっている。
山々は草木は生えていないけど雪で白く色づいた山肌が青空に良く映えていた。