パキスタン⑤ガニシュ村
パキスタン⑤ガニシュ村
2018.9.26~10.4,
カリマバードからすぐ下にあるガニシュ村へ行ってみた。
カリマバードへのアクセス時には必ず通る村で、中心にはここら一帯で一番古く、1100年の歴史を持つ。
ここまでは車道ではなく、人専用の道を下っていく。いよいよ紅葉が始まってきた!
途中であった子どもたち、写真撮るよーっていうとかしこまっちゃうけど、普通にしてるととっても無垢な笑顔をみせてくれる。
ここが歴史ある古き町、エントランスフィーで200ルピー。今日は日曜で閉まっていたため、村の子どもたちが案内をかって出てくれた、とこまでは良かったんだけど、ここガニシュはイスマイリー派ではなくシーア派、戒律は厳しめなのだ。エントランス近くにいたおばあさんが杖で私を指し、手で頭の部分を指し、何かを言っているけど言葉がわからない。けど、恐らく私がヒジャブをつけていないことを指摘しているようだった。勝手にズカズカ観光で踏み荒らしたくもないし、子どもたちには謝って、その場を後にした。
そんな時に雨!!うそーん、本当は今日はガニシュを越えて対岸のナガールまで足を延ばすつもりだったのにー。
とぼとぼ歩いていたら女の子が後ろからきた。写真にも快く応じてくれる可愛い女の子!すると、ウチくる?と。折角だしお邪魔させてもらったら…え?ここは保育園ですか?家から次々子どもたちが出てきた。
何人兄弟姉妹がいるの?ときくと、10!!!8人姉妹2人兄弟の大家族。パキは大家族が多いし、今まであってきた人も8とか10とか答えてたけど、いざ目の前にするとめちゃくちゃ人多いw上と下ってほぼ親子くらいじゃない?
日本だと番組作れちゃうけど、ここだと当たり前なんだよなぁ。
雨もやんできたのでその家を後にしてフンザリバーの川側を目指す。細道を歩いていくとガーデンと言われている一帯に行き着く。
ここでジャガイモとかくるみとか色々取れるみたい。
思うがままに進んでいく。雨で埃が流され、少し湿った、だけど澄んだ空気は木々や香りを含んでいる。
道がひらけ、川がみえた。ゴツゴツした石をふみしめ、川側の近くまで行く。
ここはちょうど、カラコルムハイウェイの脇を流れるフンザリバーと、ホッパーからくるヒスパーリバーとのジャンクションになっていて、二色の水が合流する。
めちゃくちゃ気持ち良い!!ここですかさずナウシカのサントラを再生。束の間のハヤオタイム。久石譲、ほんとすごい。フンザリバーの水音とジョーのコラボ、贅沢すぎか。
ここは居心地よすぎて多分1時間以上ひとりでボーッとしていた。
(という構図にするために苦手なセルフタイマーでとった一枚、背景と同化してて見えない…)
フンザに9日間いてなんのアクティビティもしないなんてもったいない!とか、なんでそんな長くいるの?とか、色々旅先で言われたけど、私はこういう時間がすごく好きだし大切で、時間があるからこそ、その地域の人と交流できると思う。
そんなわけで大きな岩の上で寝転がってひたすら風と水の音に包まれながら、雲間からやんわりと出てきた陽光に輝く村や、雲に包まれている高い山々をみていた。
カリマバード から見る景色は常にナガールだけど、川側まで来るとカリマバード側がよくみえる。
さて、川の対岸にいくつかテントが設営されていて、私はその時はどっかのホテルかなーなんて考えてたけど、後からきくと、あれは金を集めている、パキスタンの別の地方からきた難民のような人たちだという。
フンザリバー、ここは金が取れるのだ。さらに裏の山からはジェムとよばれる宝石の原石もとれる。豊富な資源があるのに、政府はここフンザの人たちにそれを勝手に取ることを禁止している。選挙権もないみたいだし、なんだかすごく抑圧を受けている地域なのだと感じた。
ハヤオの世界に浸るのはよし。だけどここフンザが抱えるている問題や不満は浸ってるだけじゃ見えてこない。
最後に、雨が上がり雲が晴れたあとは雪山はより白くなり、黒い山の表面に白い模様がついてました。上は雪だったのかぁ
そしてこれが個人的にツボだったので貼ってみる
この顔ね。