ワハーン回廊1日目
2018.8.15
ワハーン回廊1日目
朝ご飯は卵とパンとチャイ、それからロシアンマネカシュという甘いおかゆのようなものを頂く。
Tulfabekさんの宿には他にツーリストはおらず、通訳になってくれたムスタフォさんのように、ホーログからムルガブに働きにきている人たちが泊まっていた。
普段は奥さんと息子さん夫婦もマネジメントしてるけど、今日は奥さんと娘さんはガラムチャシマへ湯治に行っているらしく、おじいちゃんがすべてやっていた。
今回私はかなり時間があったので、本当は自力で全てワハーンを巡ろうと思っていた。
というのも、ビシュケクとオシュで、自力でワハーンを回った旅人さんと会ってすでに話を聞いていたから。
ただ、ムルガブからランガールまでは交通手段がないのが問題。
とりあえずランガールまでどこかのツアーに便乗して2日目からは自力で頑張るか、もしくは一度ホーローグにいってシェアタクシーを乗り継ぎながらワハーン回廊を巡ると言う計画のどちらか。できればムルガブからスタートさせたい。
オシュから一緒に来てムルガブでも一緒の宿に泊まった、社会人夏休み利用で旅行しているまいさんと韓国のパワフルウーマン・ヒョジョンの2泊3日のツアーに混ぜてもらいました。(250ドル…車・ドライバー・ドライバーの宿代含む)
これも全部Tulfabekさんがアレンジしてくれたもの。独自のラインを持っているようだった。
ムルガブのことをあまり良く言う人を知らないんだけど、私個人的にはすごく好き
閑散としているけど、人がみんな懐こくて、ハロー!どこから来たの?って声をかけてくれる
時間もないので両替後すぐに出発。
今日はムルガブからランガールまで。
ガソリンを入れます
パミールハイウェイの分岐のアリチュールまでいくつか湖やため池があり、透明度が高いオクバリクへよった
一周するとかなり深いことがわかった。魚も結構泳いでいてとてもきれい。湧き水なのでここで少し給水をする。
トイレ休憩でよったアリチュールも閑散とした村だった。
いよいよワハーン回廊に入って行く。
ランガールまでの道のりの中、ハイヤーした車は壊れかけていて、途中何回も止まっては応急処置を繰り返していたので、通常よりもかなり時間がかかった。
こっちのドライバーさんみんな自力で修理するのだ。日本ならJAF呼ぶやつ。
ワハーン回廊では何回かパスポートチェックがあり、ドライバーさんにパスポートとビザを預ける。この時紙の方が楽で、携帯画面だと時間で消えてしまって結局オフィスに呼び出されることとなる。
カルガシュというところまではひたすら登り道が続く。
カルガシュのパスポートコントロールを終えると目と鼻の先にアフガニスタン。
川を隔ててボーダーがある。
こんなに近くにあるのにすごく遠い。
ただボーダーは人間が作ったもので、そんなものなければただ山間に川が流れてる平和な地域でしかないのだと感じた。
さらにこの目の前のアフガニスタン側の山々を越えれば2ヶ月後にいくパキスタンがある。
ここから日が暮れ出し、ランガールまで狭い崖を通っていく。目の前に現れる雪を被った鋭い山が夕日に照らされて神々しく光っていた。
ランガールにつくころにはすっかり陽が落ちていた。
ヒョジョンのあたりをつけていた宿、ニギナゲストハウスに一泊。
宿のママからは二食ホットシャワー付き15ドルを提示される。はじめに値引きで12ドルまで落としたところを、覚えたてのトルコ語の数字(オシュで会ったスーパーウーマン律子さんに、トルコ語の数覚えておくと、キルギス・タジク・ウズで使えると教わったため、覚えておいたのだ!)で交渉。
お願い!オン(10)で!!パジャルスター(おねがい)!!!!
結果10ドルまで下げてもらえました
もちろんご飯はその分品数が少なかったですが文句ないし美味しかった
今日宿を一緒にしたあと、私だけ別行動をする計画だったので、夜ドライバーさん含めて晩酌をする中、私が明日行こうとしているヒソル村とゾン村について聞くと、ヒソル?!ノー!!めっちゃちっちゃいよ!ゾン村はハラショーだから2泊ぐらいいいよね。と、ヒソル大批判。逆に気になる。
ランガールはそれまでの荒涼な土地と違って緑がたくさんあり、木々が風で揺れてザザザーという音が夜中響いていた。見上げた空に星が煌めき流れていった。